三佳子の美容日記帳

スキンケアアドバイザーとして、日々勉強したこと・経験したことをまとめていきたいと思います。

顔が赤みがかってしまうさまざまな要因について。

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顔の皮膚が、赤みがかってしまう要因にはいくつかありますが、そのひとつに表皮が薄いことが挙げられます。

人の皮膚は表面から、表皮・基底層・真皮と呼ばれる組織の階層になっており、細かな血管が走っているのはこのうちの真皮なんですね。

通常は、この真皮の血管は外から見えることはありませんが、表皮が薄いと透けて見えてしまうんです。生来薄いという方もいますが、間違ったスキンケアを繰り返したり、過剰な刺激を皮膚に与えてしまうことでも薄くなってしまいます。

また、表皮の外側には角質層と呼ばれる組織がありますが、表皮が薄くなることで角質層のバリア機能が低下し、ちょっとした刺激に過敏になったり赤みがさらに増してしまうことに繋がります。



赤みの要因の二つ目としては、皮膚内の血管の拡張が挙げられます。

顔の皮膚内は細かな血管が無数に張り巡らされています。この血管は、常に収縮と拡張を繰り返しながら、血液量や血流速度を調整しているんですね。しかしながら、この血管が拡張したままの状態になると、血液量が増加したまま流れが滞り、その血液で肌が赤みがかったように見えてしまうんです。

顔の血管が拡張状態になってしまうのには、外部の極度な寒暖差や、精神的緊張・ストレスなどがその直接的な原因となります。



また、炎症による赤みもありますね。代表的な発赤と呼ばれる赤みは、身体にとって有害な成分が皮膚に入り込んできたときに、それを排出しようと血流が増加し、血管が充血することで発症する赤みです。

皮膚が火照ったようになる灼熱感や、腫れあがってしまう腫張と呼ばれる赤みも、炎症による症状です。

人の皮膚のひとつの役割として、さまざまな外部刺激から身体を守るという機能がありますが、その刺激が過剰であったりバリア機能が低下していると、刺激に負けて炎症が起こってしまうんですね。



このように、顔の赤みといってもその要因はさまざまで、対処するには今の状態が何に起因するのかをしっかり判断することが大切になります。

自分ではなかなか判別は難しいため、酷い場合にはクリニックの専門医の方に相談されるのが一番だと思いますね。

肌状態と精神的なストレスとの関係について。

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仕事や家事が忙しくて不規則な生活が続いたり、人間関係からくるストレスなどが溜まると、肌の状態も何だかイマイチ。。と感じる時ってありますよね。

吹き出物やニキビができたり、カサカサと乾燥が目立ったりメイクのりが悪かったり。。


就職や進学などによって新たな環境が始まる時期や、仕事が忙しく睡眠時間などが少なくなると、それはそのまま疲労やストレスに直結してしまいます。

このような生活習慣や精神状態が続くと、ホルモンバランスや自立神経の乱れを生み、それが肌状態を悪化させてしまうんですね。


よく言われる肌冷えなども、こうしたストレスが原因で血行不良になることが要因なんです。



自立神経は、身体の体温や内臓・呼吸といった無意識で行う活動を支えている神経で、私たちの生命活動を影から支えてくれています。この自立神経には、興奮しているときなどに働く交感神経と、心を落ち着かせているときに働く副交感神経の働きがあります。

通常は、この2つの働きによってバランスを保ちながら、身体のさまざまな機能・活動を支えています。


しかしながら、ストレスが過度に蓄積されると交換神経がより活発に働くようになり、不眠や疲労感といった症状が表れてくるんですね。その結果体調を崩しやすくなり、さらには便秘や肌荒れを引き起こしてしまいます。

ホルモンバランスも乱れがちになることで、皮膚から皮脂がより多く分泌されることにも繋がり、ニキビや吹き出物を誘発してしまうんです。


このように肌環境を整えるのには、紫外線などの外部刺激を避けることや丁寧なスキンケアに加えて、身体の内側から影響してくるストレスを溜め込まないことも大切なことが分かりますね。

しっかりお手入れしているつもりなのに、どうも最近肌の調子が良くない。。という場合は、気付かないところでストレスを受けているのかもしれません。


日々の生活習慣を見直しながら、1日に少しでも自分をリラックスさせてあげる時間を持つようにしたいですね。

まつ毛が抜けやすくなる原因とお手入れ方法について。

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若さや健康状態の印象を左右する、目元の状態。近年では、アイクリームなど専用のコスメも多く提供されるようになり、より目元のお手入れ・メイクの重要性が認識されています。

しかしながら、目元の皮膚は本来非常に薄くできていて、デリケートであるのが特徴です。強い刺激や間違ったお手入れをすることで、少しずつダメージが蓄積し小じわや黒ずみに繋がってしまうんですね。


そんな目元の中でも、特に顔全体の印象を左右するのがまつ毛。まつ毛用美容液などで、普段からしっかりとしたケアをされている方も多いと思いますが、その反面抜けが酷かったりコシが感じられないという方も多いのではないでしょうか。



まつ毛のお手入れで最も大切なことは、日中のメイクをしっかり落として休ませてあげる時間を取ってあげること。メイクを落とすといっても、指先でゴシゴシと無理に洗い流そうとすると、まつ毛にとっては負担となり抜けやコシの低下に繋がります。

アイラインを使った強めのメイクなどは、なかなか落ちにくい特徴があるために、ついつい通常のクレンジング剤で無理に洗い落とそうとしてしまいがちです。少し面倒かもしれませんが、こうした目元のメイクは専用のポイントリムーバーなどをピンポイントに利用して、サッと優しく落としてあげるのがベターです。



また最近では、こうした落ちにくいアイメイクが敬遠されることが増えてきたため、通常の洗顔だけでも落としやすい純粋ミネラルのメイクもたくさん見られるようになりました。まつ毛の負担を第一に考えて、こうした目元に優しいコスメにスイッチするのもひとつの方法ですね。


合わせて、人気のまつ毛美容液の使用についても、使用頻度や使用量などを適切に守るようにしてください。一度にたくさん塗ったからといった大きな効果が得られるものではなく、多量に使い過ぎると逆に皮膚の負担となり、痒みやかぶれの原因にもなります。

コスメに表記された使用量を守って、適量をまつ毛に届けてあげることが大切ですね。

また、商品によっては刺激の強い成分が配合されているものもあり、できることなら店頭でパッチテストを行ってから使用するようにしてください。




まつ毛の印象で、顔全体や表情のイメージが決まるというくらい目元は重要なパーツです。普段人を見るときに、まつ毛や目元を確認することはありませんが、無意識レベルで全体の印象を決めているものです。

これまでそれ程お手入れに気を遣われてこなかった方も、この機会に一度まつ毛のケアを見直してみてはいかがでしょうか。

年齢を重ねるたびに肌がたるんでしまう原因について。

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年齢を重ねるたびに、シミや小じわなどと同じように大きな悩みとなるたるみ。以前のパーンとしたハリが感じられず、全体的にたるんで老けた印象を与えてしまうんですよね。


人の肌というのは、表面から大きく分けて表皮・真皮・皮下組織という層でできていて、肌を内側から支える役割を担っているのが真皮と呼ばれる組織層です。

この真皮には、よく知られているコラーゲンとエラスチンという成分が充填されていて、肌のハリを支えています。しかしながら、これらのハリを生み出すコラーゲンなどは、年齢と共にその生成量が減少し、支える力が少しずつ弱くなっていくんですね。


生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、このコラーゲンやエラスチンが組織内いっぱいに充填されているため、ぷにぷにの柔らかい弾力のあるハリが感じられるんです。


このハリを生み出す成分の減少は、加齢以外にも、紫外線による強い刺激などによっても大きな影響を受けます。紫外線を浴び続けることで、細かなシワが生まれやすくなり、肌はどんどんたるんでいきます。


このようなたるみを防ぐためには、まずは第一としてしっかりとした紫外線対策は必須です。不要な紫外線を浴び続けた肌と、色白でしっかりとした対策を続けてきた肌とでは、その後の肌老化の速度が全く違ってくることが分かっています。

これからの季節はもちろんですが、紫外線自体は年間を通して目に見えない形で降り注いでいるため、季節を問わず太陽の下に出る際には、しっかり対策するようにしたいですね。


また、最近ではこうした年齢によるコラーゲンの減少を防ぐために、美容ドリンクなどがよく販売されていますが、コラーゲン自体は飲んだり食べたりしても、肌に直接届いてくれるかどうかというのは疑問が残っています。

体内を巡り巡って肌細胞に届くことはもちろんありますが、直接的な効果は実感できない場合が多いようです。


直接的なたるみ防止としては、表情筋を鍛える顔のエクササイズなどは有効ですね。顔の筋肉も、普段からあまり感情を表に出さず使われないと、少しずつ衰えてたるみも発生しやすくなります。

大きく口を空けて閉じたり、目元をつり上げて下げてみたりと、意識的な表情をつくる運動は普段から取り入れてみるのはいいかもしれませんね。

シミができてしまう3つの原因とその過程について。

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紫外線が強いこれからの季節は、シミに気を遣う方も多いのではないでしょうか。ここでは、どうしてシミができてしまうのか、その原因について考えていきたいと思います。


シミは、よく知られている通りメラニンと呼ばれる色素が皮膚に沈着することで発生します。このメラニンを生んでしまう外部刺激が、紫外線なんですね。

メラニンはさらに、メラノサイトと呼ばれる物質によって生成され、この物質を活性化させてしまうと結果的にシミに繋がってしまうんです。このメラノサイトを活性化する大きな3つの要因というのが、紫外線・活性酵素・炎症です。


まず、シミの原因としてよく知られている紫外線ですが、人の皮膚は紫外線を受けると細胞を守るために、メラノサイトを活性化させてどんどんメラニンを生成するように働きかけます。

通常のメラニンは、紫外線からの刺激がなくなると肌細胞のターンオーバーによって自然と落ちていきますが、刺激が肌内に影響して強く反応するとメラニンが落ちることなく沈着してしまいます。これが、シミと呼ばれている症状ですね。


また、活性酵素と呼ばれる物質も活性化されると、この酵素を除去しようと肌からメラニンが分泌されるようになります。

活性酵素を活性化させてしまう要因としては、紫外線をはじめとして喫煙・便秘・睡眠不足・ストレス・飲酒などが挙げられます。普段から、肌に活性酵素を発生させないためにも、日頃の規則正しい生活習慣が大切になってくるんですね。


3つめの炎症については、代表的なものはニキビや肝斑などが代表的です。このような炎症が発生すると、肌はそれを抑えようとメラニンを生成するようになり、これが沈着してシミとして残る場合があるんです。

シミに繋がる炎症については、他にも虫さされや湿疹・日焼け・ホルモンバランスの乱れなどがありますね。


できてしまったシミを抑えるケアとしては、今あるシミの原因が上記の3つのどれに当たるのかを、まずはしっかり把握することが大切になります。その原因によって、有効に働くケア・美容成分も変わってくるんですね。

肌荒れってどんな状態のこと?主な症状とその原因について。

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肌荒れと一言で言っても、その症状は様々です。吹き出物やにきび、カサつく・赤くなる・痒くなるいった症状も全て肌荒れになりますね。


年齢を重ねる度に、基本的には肌の水分量が減少することで乾燥しやすくなり、それが直接的な原因となってバリア機能が低下し様々な肌荒れを引き起こしてしまいます。

その逆で、肌表面の皮脂の分泌量が過剰になることでも、ベタつきから他の症状を誘発することもあるんですね。


また、10代や20代といった年齢による肌質の変化がない時期にも、肌細胞の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れることで、乾燥やシミ・敏感肌になってしまうことがあります。古い角質が残ることでバリア機能が低下し、紫外線やホコリ・気温差といった外部刺激からの影響を受けやすくなるんですね。

ターンオーバーが乱れてしまう原因も様々ですが、日々の過度なストレスや食生活の乱れ・特に腸内環境の悪化などは間接的に肌に影響することが分かっています。


肌荒れを改善するには適切なスキンケアはもちろんですが、食生活や精神的リラックス・腸内環境を整えるといった身体全体の健康に関わる要因にも気を遣うことが大切ですね。栄養面では、ビタミンA・C・Bといった栄養素が肌荒れ改善に有効とされており、野菜や果物といった食品を意識的に日々摂るようにしたいですね。

また、肌のターンオーバーをはじめとする新陳代謝を促すためにも、毎日のしっかりとした入浴も意外に重要です。血行を促し汗をしっかりかくことで老廃物が排出され、精神的なリラックス効果も加わります。普段シャワーだけで済ませているという方も、意識的に時間を取って半身浴などでゆっくり身体全体を温めてあげることも大切なんですね。

夜用と昼用のスキンケアクリームの違いについて。

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肌にとって就寝中の深夜の時間帯は、日中受けたさまざまなダメージを修復する大切な時間なんですね。人の肌には自己修復機能が備わっていて、紫外線やホコリ・乾燥・摩擦などによって受けた損傷を、夜寝ている間に修復するんです。


そうした肌の自然な機能をサポートするために、基礎化粧品にも夜用の保湿クリームなどが広く展開されるようになっています。こうした夜用のクリームは、素肌との密着度が高く、油分も多いというのが特徴です。

また同時に、保湿をはじめとする美容成分も豊富で、油分でしっかり肌内に閉じ込めることで自然な自己修復を促してくれるんですね。


夜のお手入れといっても、特別なケアをする必要なないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、普段使っている美容液などの保湿に加えて、こうした夜用のクリームを使うことで潤いをしっかり閉じ込めながら、肌の自己再生をより促すことができるんです。


また、日中使っているクリームでも同じでは?とも思われるんですが、昼用のクリームには紫外線などを意識してUVカット成分などが配合されていることが多く、夜に使ってしまうと余計な負担を肌に与えてしまうことに繋がります。

夜用のクリームには、こうした余計な成分がなく、肌にストレスをかけない設計になっているんですね。


就寝前のこうしたクリームを使用する前は、必ずメイクをしっかり落とし、丁寧な洗顔後の清潔な肌に使うようにしてください。肌内への浸透が全く違ってきますし、翌朝のハリ感にも違いが出てきます。


これまで乾燥やにきび・毛穴に悩まれていた方も、夜のお手入れをちょっと見直すだけで肌に変化が見られたということも非常に多いので、これまであまり寝ている間のことは意識していなかった。。という方は、見直してみてはいかがでしょうか。

ヒアルロン酸の肌や身体に与える働きについて。

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近年では、肌を保湿する美容成分として広く知られるようになったヒアルロン酸。もともと人の身体の中にある成分で、肌だけでなく身体の様々な部分で大切な役割を担っているんですね。


人の肌細胞の隙間を満たしているのがヒアルロン酸で、肌のハリや潤いを保つ上でかかせない成分です。人の肌は、表皮と真皮・皮下組織という3つの組織に分けられます。

その中でも大きな割合を占めているのが真皮で、その多くがコラーゲンが占めていて隙間をヒアルロン酸が埋めているんですね。



しかしながら、年齢と共に自然と減少していく成分で、ある程度の年齢に差し掛かるとたるみが目立ったり乾燥しやすくなるのも、このヒアルロン酸の自然な減少が原因である場合が多いんです。

生まれたばかりの赤ちゃんの皮膚にはヒアルロン酸はたっぷりなので、あのモチモチとした弾力のある肌なんですね。



また、このような肌への働きだけでなく、女性の大切な機能である排卵をサポートしながら、女性ホルモンのバランスを整える働きがあるともされています。

更年期障害や生理痛の緩和など、ヒアルロン酸配合のサプリメントにはさまざまな効果があると言われていますね。



合わせてヒアルロン酸は、年齢と共に減少していくために、加齢に伴う関節痛にも間接的に影響を与えています。関節の動きをより滑らかにする作用もあり、クリニックなどではヒアルロン酸を注射することにより、関節痛の治療が行われています。

ただ、こうした関節痛に効果的なヒアルロン酸注射ですが、血管塞栓ができ皮膚組織が壊死する例もみられるため、実際に行うためにはよく専門医の方と相談しながら行うようにしたいですね。