三佳子の美容日記帳

スキンケアアドバイザーとして、日々勉強したこと・経験したことをまとめていきたいと思います。

内側だけカサカサに乾燥するインナードライについて。

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肌質のタイプとしては、乾燥肌やオイリー肌・敏感肌などは、女性誌などでも頻繁に記載されるようになり広く知られるようになりました。しかしながら、インナードライ肌と呼ばれる肌状態については、あまり聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。


インナードライ肌というのは、端的に言うと、表面はテカリを感じるほど皮脂が分泌されているのに、その内側は乾燥している肌状態のこと。実は80%以上の方が、このインナードライの状態になっている可能性があると言われているんですね。



インナードライの特徴としてはまず、皮脂が過剰に分泌されるため、丁寧に洗顔してもテカリが治まらなかったり、にきびができやすかったりします。他にも、テカリを伴いながら毛穴が目立ったり、カサつき・肌のつっぱり感などを感じるのも大きな特徴ですね。

自分は皮脂量が多くてオイリー肌だと思っていても、実はその内側は乾燥していてインナードライである場合が多いんです。


内側が乾燥しているため、肌細胞のサイクルであるターンオーバーも乱れ、ハリの低下や小じわ・シミといったさまざまな肌トラブルが表出してくるんです。



インナードライになってしまう直接的な原因は、乾燥です。人の肌は乾燥するとバリア機能が低下し、外部からのちょっとした刺激にも反応するようになります。

そのため、肌は自分の力で水分をできるだけ保持しようと皮脂を分泌して、表面に皮脂膜を形成することで水分の蒸散を防ごうとするんですね。その分泌された皮脂を感じてオイリー肌と判断してしまい、間違ったお手入れを続けてしまい、インナードライを進行させてしまっている方が意外と多いんです。

肌の乾燥は、誤ったお手入れや紫外線などの外部要因だけでなく、普段からの不規則な生活習慣・精神的ストレスなどからも誘発されます。こうしたさまざまな要因が重なって、肌の内側から乾燥し表面には皮脂が過剰に分泌されるという、インナードライ肌が生まれてしまうんですね。



今、皮脂によるテカリが目立ってオイリー肌だと思われている方も、一度インナードライを疑ってみてください。毛穴やにきび・洗顔後のつっぱり感といった、本来乾燥からくるトラブルを感じている場合は、インナードライが進行している可能性があります。