ヒアルロン酸の肌や身体に与える働きについて。
近年では、肌を保湿する美容成分として広く知られるようになったヒアルロン酸。もともと人の身体の中にある成分で、肌だけでなく身体の様々な部分で大切な役割を担っているんですね。
人の肌細胞の隙間を満たしているのがヒアルロン酸で、肌のハリや潤いを保つ上でかかせない成分です。人の肌は、表皮と真皮・皮下組織という3つの組織に分けられます。
その中でも大きな割合を占めているのが真皮で、その多くがコラーゲンが占めていて隙間をヒアルロン酸が埋めているんですね。
しかしながら、年齢と共に自然と減少していく成分で、ある程度の年齢に差し掛かるとたるみが目立ったり乾燥しやすくなるのも、このヒアルロン酸の自然な減少が原因である場合が多いんです。
生まれたばかりの赤ちゃんの皮膚にはヒアルロン酸はたっぷりなので、あのモチモチとした弾力のある肌なんですね。
また、このような肌への働きだけでなく、女性の大切な機能である排卵をサポートしながら、女性ホルモンのバランスを整える働きがあるともされています。
更年期障害や生理痛の緩和など、ヒアルロン酸配合のサプリメントにはさまざまな効果があると言われていますね。
合わせてヒアルロン酸は、年齢と共に減少していくために、加齢に伴う関節痛にも間接的に影響を与えています。関節の動きをより滑らかにする作用もあり、クリニックなどではヒアルロン酸を注射することにより、関節痛の治療が行われています。
ただ、こうした関節痛に効果的なヒアルロン酸注射ですが、血管塞栓ができ皮膚組織が壊死する例もみられるため、実際に行うためにはよく専門医の方と相談しながら行うようにしたいですね。