三佳子の美容日記帳

スキンケアアドバイザーとして、日々勉強したこと・経験したことをまとめていきたいと思います。

紫外線の髪への影響とお手入れの方法について。

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紫外線というと、どうしても肌への影響ばかりに意識が向きがちで、髪へのダメージについてはあまり気にされていない方も多いのではないでしょうか。


髪は帽子などを被らない限りは、露出が多く日光に当りやすいために、顔の肌の2〜3倍もの紫外線を直接受けているとされています。

髪の主成分は、システインと呼ばれるアミノ酸がいくつも重なったたんぱく質ですが、紫外線はこのシステインの重なりを分解する作用をもっています。

さらには、髪表面を覆っているキューティクル成分も剥がれやすくなるため、過度な紫外線を浴びることで切れ毛や枝毛などが生まれてしまうんですね。

合わせて肌と同じように、髪のメラニン色素にも働きかけてくるために、日焼けして色が褐色っぽく薄くなるんです。



日常生活では、帽子や日傘を利用するなどの紫外線対策は大切ですが、レジャーで海水浴などに行った後などはしっかりとしたケアが必要になりますね。

特に海水には塩分が多く、髪の内側の水分が失われやすく乾燥しやすくなります。そのため、海水を浴びた状態で紫外線を受けると、通常よりもダメージが大きくなるんです。

海水に入った後などは、なるべく早い段階で拭き取ったり水で一旦洗い流すなど、髪の内側からの乾燥が起こらないような処置をとりたいですね。



過度な紫外線を浴びた後の髪には、髪表面のキューティクル保護作用のあるトリートメントを使うと効果的です。

また、日焼けした後の髪は、髪同士の摩擦でさらにダメージが大きくなりがちですから、無理なブラッシングは控えると同時に、塗るタイプのトリートメント剤などで1本1本を保護してあげると回復も早くなりますね。



合わせて、頭皮の日焼けによって赤みや痒み・痛みを感じる場合は、冷水の入ったビニル袋やアイスノンなどを当てて一旦冷やすようにしてください。

地肌の痛みが激しいときは、爪を立てて洗髪したりしないように、優しくシャンプー・ブラッシングするようにしてくださいね。



このように紫外線は、肌だけではなく髪にとっても大きなダメージに繋がる外部刺激です。髪用の日焼け止めなども色々提供されていますので、今の季節は長時間日光に当たるような日には、髪のUVカット対策もしっかり行うようにしたいですね。