お米がもつ素肌への作用について。
古来から、日本とは切っても切れない関係のあるお米。私たちの主食であることはもちろんのこと、実はあまり知られていないのですが、素肌のお手入れに使われてきた歴史があるんですね。
特に日本の女性は、お米を洗ったあとに残るとぎ汁を、洗顔用水としてよく利用していました。通常の水で洗うよりも、肌がしっとりするような感覚を感じていたんですね。
他にも、お風呂の中にそのまま混ぜて入浴剤のように使っていたこともあったようです。当時はまだはっきりとした科学的裏付けはなかったのですが、日々の生活の中から得た知恵として利用していたんですね。
近年になって、そのお米がもつ肌への作用が再注目されるようになって、基礎化粧品などにも応用されてきています。
ライスパワーNo.11という成分はその代表的なもので、国からもその保湿機能が認可されている数少ない美容成分なんですね。お米がもつ保湿作用だけを搾り出したエキスで、素肌の内側から潤える環境を育ててくれるんです。
いくつかのメーカーさんから、このお米エキスを主成分とした基礎化粧品が提供されていますね。
科学的で人工的な原料から作られる成分ではないので、過敏性の肌質の方や極度の乾燥肌の方などによく選ばれているようです。薬事法の観点からも、通常は肌質の改善効果を伝えることはできないのですが、日本でただひとつ認められている成分というのはすごいことだと思います。
日本の女性の肌はキレイ。というのは、昔から広く世界でも言われていることで、その根本的な秘密はお米にあったのかもしれませんね。
上記にご紹介したNo.11という成分以外にも、透明感を高めるとされているNo.23や、余分な皮脂や汚れを流し落とすとされるNo.3、温浴作用のあるNo.1-Dなど様々なエキスがあります。
しかしながら、その機能が国から認可されているのは、肌が自分で潤いを保つ力を促すとされるNo.11のみです。それにしても、お米には人の素肌の力を高める作用がこれだけあるというのは驚きですね。