三佳子の美容日記帳

スキンケアアドバイザーとして、日々勉強したこと・経験したことをまとめていきたいと思います。

乾燥肌のための洗顔料選びについて。

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人の肌には、自分の力で水分を保持する力が備わっていて、角質層にあるセラミドがその大半を担い、続いてNMFと呼ばれる組織・皮脂膜が約2%をを担っています。

乾燥肌というのは、そのほとんどがこのNMFと皮脂膜が正常に機能してしていないことが原因で、洗顔の際には余分な皮脂や汚れは落としつつも、必要な皮脂膜やNMFまで洗い落とすことのないような配慮が必要なんですね。



乾燥肌でなくてもそうなのですが、クレンジングも洗顔も強い洗浄力のあるものでメイクや汚れを落とそうとするのはNGです。肌への負担が大きく、本来の機能を低下させることに繋がります。

メイクは浮かすだけのオイルを使用するか、クレンジングと洗顔が1回で済むオールインワンのものを使用するのも良いかもしれません。


できるだけ肌に負担をかけないことを考えるのであれば、合成界面活性剤が使われていないものを選ぶと安心です。

たとえば純石けんなどは、洗い落としたときに界面活性力がなくなる特徴があり、洗顔中のみの影響で済むため肌への負担を最小限に抑えることが可能です。


特に乾燥肌の方は、バリア機能が低下してちょっとした刺激にも反応しやすい肌状態になっているため、純石けんのような低刺激のものを利用するのが良いと思いますね。



ただ、石けんを使った洗顔は、洗ったあとに少しつっぱり感があって嫌。。という方も多いと思います。しかしながら、洗顔後のつっぱり感というのは、肌の乾燥による影響ではなく、皮膚が石けん成分によってアルカリ性になることが直接的な要因なんです。

人の肌には、アルカリ性に一時的になっても弱酸性に戻す力が備わっているので、洗顔後の一時的なつっぱり感はそれほど問題にはなりません。


弱酸性の洗顔料であっても、強い界面活性剤が使用されているものを使うと、つっぱり感はなくともNMFや必要な皮脂膜まで洗い落としてしまい、結果的に乾燥肌が進行してしまうことにも繋がります。

つっぱり感のような感覚で選ぶのではなく、肌への負担・保湿因子に与える影響を考慮して洗顔料を選ぶことが大切になってくると思いますね。